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小学校の先生です。1児の父です。仕事のこと、育児のこと、家事のことなどを書きます。

【教室】ベンチ作りに挑戦!②-設計図作成・買い足し・線引き・切断

 

 

 

教室に置くベンチを作成中です。

 

 

前回の記事はこちら。

kaip68.hatenablog.com

 

 

  

 

 

 

設計図作成

   

昨日、学校に搬入した木材(ツーバイフォー材、6本)を重ねたり、組み合わせたりして作ったイメージを基に、設計図を作りました。

 

 

こんな感じです。

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  • 3本は、そのまま使う。
  • 2本は、端から17.8㎝(8.9㎝×2)のところで切る。
  • 1本は、17.8cm×4つ、26.7cm(17.8cm+8.9cm)×4つ。少し余る。

 

 

 

買い足し

 

昨日、学校にいた技術員さん(鈴木敏裕さん)と材料や機械を確認した時に、ネジがなかったので、再度、ケーヨーデイツーにネジを買いに行きました。

 

 

店員さんに、相談すると、色々と説明してくださいました。

 

 

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  • 太さ4.2mm×長さ65mm
  • 500本入り 408円(税込み)

 

 

 

線引き

 

設計図を確認しながら、木材に線を引きます。

 

 

こんな感じです。

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切断

 

いよいよ切断です。

 

 

もちろん丸ノコを使ったことはなかったので、試しに動かしてみたり、インターネットで調べたりしました。

 

 

www.youtube.com

 

 

鈴木さんにお手伝いいただいて、何とか切断できました。

 

  

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それなりに切れたような気がします。

 

 

でも、組み立ててみないと、上手くいっているのかどうかがわかりません。

 

 

 

 

 

明日は、組み立てに挑戦します。

【教室】ベンチ作りに挑戦!①-動機・下調べ・相談・材料購入

 

 

  

 

 

 

動機

   

教室にベンチを置きたい。

 

 

対話的な学びを実現するために、教室環境を整えたい。

 

 

フェイスブックなどで、色々な人の実践を見ていて、自分もやってみたいなぁと思いました。

 

 

しかし、作り方がわからないし、DIYもやったことがない。

 

 

ということで、実際にベンチを手作りした先輩(西村太一さん)に相談してみました。

 

 

優しく色々と教えてくださいました。

 

 

教室にベンチを置いた理由、置いたことで起こった変化、材料、作り方…

 

 

動画で作り方がわかるサイトも教えてくださいました。

diyers.co.jp

 

 

 とりあえず、一つ作ってみようと思いました。

 

 

 

 

 

下調べ

 

教えてもらった材料、必要な機材は、

 

 

DIYをやったことのない私には、ツーバイフォー材?インパクトドライバー?という感じでしたが、インターネットで調べるとなんとなくわかりました。 

www.komeri.com

 

makit.jp

 

 

 

 

 

相談

 

インパクトドライバーって買わないといけないのかな?

 

 

のこぎりって電動のものが楽そうだけど、それも買わないといけないのかな?

 

 

使い方もよくわからない…

 

 

ということで、学校の技術員さん(佐藤ふみ子さん)に相談してみました。

 

 

すると、学校にもインパクトドライバー、丸ノコという電動ののこぎり、ボンドやネジはあるとのこと。

 

 

流石、技術員さんです。

 

 

聞いてみるのが大事です。

 

 

自分で購入するのは、ツーバイフォー材だけで大丈夫そう。

 

 

 

 

 

材料購入

 

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ケーヨーデイツーで、ツーバイフォー材を6本購入しました。

 

 

1本397円(税込み) × 6本 = 2,382円

 

 

どこのホームセンターにもあると思っていたら、家の近くのホームセンターにはなかったので、買いに行くときには調べてから行った方が安心です。

 

 

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学校に搬入完了。

 

 

 

明日は、設計図を書いて、木材を切ってみようと思います。

【育児】育児休暇の強い味方ー育児休暇シミュレーター

 

 

 

 

今朝、妻から育児休暇に関する、とあるサイトの情報を教えてもらいました。

 

 

とても素敵なサイトだったので、紹介したいと思います。

 

 

こちらです。

13imi.me

 

 

こちらのサイト(できこれ!)では、①自身の性別、②出産予定日、③額面月収、④手取り月収、⑤1日の労働時間、⑤育休プラン(何か月休むか)を打ち込んだり、選択したりするだけで、育児休暇中の収入や子どもと過ごせる時間を計算してくれます。

 

 

実際に、私の事例で使ってみました。

 

 

結果はこのようになりました。

(額面月収、手取り月収の計算が曖昧なので、多少の違いはあると思います。)

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育児休暇を取得するにあたって、非常に煩雑だった収入に関する計算が、簡単にできました。

 

 

子どもと過ごせる時間が計算できるのも、取得を検討する際の良い材料になると思います。

 

 

 

育児休暇を取得しようか考えている人は、是非サイトを訪れてみることをおすすめします。

 

 

できこれ!管理者のイミーさん、ありがとうございました。

【学び】第14回教室『学び合い』フォーラムin静岡に参加して④

 
 
 
2018年8月4・5日(土・日)、第14回教室『学び合い』フォーラムin静岡に参加してきました。


前回の記事はこちら。

kaip68.hatenablog.com

 
 
 

 
 
 

『学び合い』公開授業

 
 
 
静岡市立大里中学校2年生の数学の授業を参観しました。授業者は、静岡市立北沼上小学校・水野大輔先生でした。



印象に残ったことが2つありました。



1つ目は、初めは問題が解けなかった生徒が、友達からの説明を聞いて理解し、教えてもらった友達に促されて解き方を説明していたことです。


「わかった。」という言葉で終わらせるのではなく、本当に理解できているかをお互いに確かめていました。


授業後に、生徒に質問をしていい時間があったので、教えてもらっていた生徒に質問してみました。


「どの瞬間に完全にわかったと思いましたか?」


「友達に説明しているうちにわかってきました。」


やはり、話を聞くだけよりも、自分の言葉で説明する方が理解を確かにするんだなと、改めて感じました。





2つ目は、2人で説明をし合っている生徒に、近づいてきた別の生徒が、横で説明を黙って聞き、その場から黙って去っていったことです。


この生徒にも、授業後に質問をしてみました。


「説明をし合っている友だちのところに近づいて、説明を聞いた後、離れていったけど、どんなことを考えていたのですか?」


「そういう考え方もあるんだなと思いました。自分の考え方とは違ったけれど、正しい答えだったので、何も言いませんでした。」


自分が課題を解き終わった後も、友達の考えを聞いて、理解を深めていました。


2人で説明をし合っている友だちの邪魔をせずに、自分も学ぶ。


その行動が素敵だなと思いました。





質問をさせてもらったどちらの生徒も、自分がどのように考えて行動したのか、はっきりと話すことができていました。


それは、普段から自分の考えを表現する機会が多かったり、周りに自分の考えを受け入れてもらえる安心感の中で育ってきたりしているからなのではないかと思いました。


自分の教室にも生かしていきたいと思います。




『学び合い』の教室から見えること

 
 
 
備前市西鶴山小学校・川西弘幸先生、藤枝市立高洲小学校・山﨑一宏先生の分科会に参加しました。



2人のお話を聞いて思ったことは、どんな子どもたちに育ってほしいのかを、意識することが大切だということです。


「手段」と「目的」


『学び合い』の考え方は、とても大切だと思っています。


でも、『学び合い』を手段として捉えていると、思ったように学び合わない姿に不安を抱いてしまいます。


もっと、長い目で見て、「目的」としての『学び合い』、一人も見捨てない集団をつくるために『学び合い』をする。


そんな感覚が自分には必要なのではないかと思いました。


2人の先生が仰っていた、呪縛のようなものも少なからずあったように思います。


モヤモヤしたものが少し晴れたような気がしました。





おまけの静岡名物。


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【学び】第14回教室『学び合い』フォーラムin静岡に参加して③

 
 
 
2018年8月4・5日(土・日)、第14回教室『学び合い』フォーラムin静岡に参加してきました。


前回の記事はこちら。

kaip68.hatenablog.com

 
 
 

 
 
 

「学び合う教師の姿」


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「学び合う教師の姿」という題目で、文部科学省初等中等教育局教職員課長・柳澤好治先生、上越教育大学教授・水落芳明先生、静岡市立大里中学校校長・山下由修先生のお話(パネルディスカッション)を聞きました。パネルディスカッションのコーディネーターは、静岡県立駿河総合高等学校教諭・鈴木庸介先生でした。




これからの児童に必要な資質・能力


三人の先生の答えは、『連想力』(柳澤先生)、『つながる』(水落先生)、『失敗する力』(山下先生)でした。


学んだことを生かして新たなことを創造する連想力、仲間と協働して活動するつながる力、失敗を恐れずチャレンジする失敗する力、どれも大切な力だと思うし、三つの力にもつながりがあると思います。


私自身は、『不確かさを受け入れ、楽しむ力』ではないかと考えました。


これからの社会は、ロボット技術の進歩によって、およそ半分の仕事が自動化されていくと言われています。


これまで人間しかできないと思われてきた仕事も、ロボットが代わりを果たせるようになり、人間はよりクリエイティブな役割を求められるようになっていくでしょう。


そうなると、正しい答えを導くというよりも、状況に最も適している答えを考えるのが大切になってくると思います。


自分の考えに対して、不安を抱くのではなく、楽しみながらより最適な答えを考える、そんな力が求められるのではないかと思いました。




児童に必要な資質・能力をつけるために、教師に必要な資質・能力


三人の先生の答えは、『即応力』(柳澤先生)、『We』(水落先生)、『優柔不断、自問自答』(山下先生)でした。


私が考えたのは、『受け入れ、関わり、学ぶことを楽しむ力』です。


社会が変化していく中で、学校で行う教育も変化していくと思います。


これまで以上に教科書には書いていないようなことを、教材とすることも出てくると思っています。


そういった新しいものでも、「やったことないから。」「わからないから。」といって拒絶してしまうのではなく、受け入れて関わりをもち、教師自身も楽しんで学ぶことが大切だと思います。




懇親会と二次会


懇親会にも参加させていただきました。


Facebook上でつながっていた方と実際に会ってお話することができたり、一度だけお会いしたことがあった方とまたお話することができたり、全国から集まったやる気あふれる先生方とお話ができたりと、とても楽しい時間でした。


初参加だったので、始まる前は緊張した気持ちもありましたが、どの先生も優しくたくさんのお話を通して自分の考えを再認識したり、深めたりすることができました。



数名の先生方と二次会にも行ってきました。


初めて会った先生方であるにも関わらず、教育観について熱く話をすることができて、貴重な経験をさせてもらいました。


きっと、『学び合い』の考え方を大切にしている先生方だったので、一人も見捨てないというのが染みついているのだろうなと思いました。


ご一緒させていただいた皆さん、ありがとうございました!

【学び】第14回教室『学び合い』フォーラムin静岡に参加して②

 
 
 
2018年8月4・5日(土・日)、第14回教室『学び合い』フォーラムin静岡に参加してきました。


前回の記事はこちら。

kaip68.hatenablog.com
 
 
 

 
 
 

働き方改革と教師の協働」


働き方改革と教師の協働」という題目で、文部科学省初等中等教育局教職員課長、柳澤好治先生のお話を聞きました。

社会とのつながり


柳澤先生も、これからの教師に期待することの一つとして、社会とのつながりというお話をしていました。


柳澤先生ご自身が、小学校で出前授業を行った際に、「文部化科学省での仕事に、学校で習った算数や友達を思いやることなどがつながっている。」と子どもたちに話した経験を教えてくださいました。


具体的な例を挙げて、説明されていたので、「なるほど。学校での勉強が将来の仕事につながっているんだな。」と、私も思いました。



なぜ勉強するのか? (SB新書)

なぜ勉強するのか? (SB新書)


以前に読んだこの本には、『勉強するのは、「理解力(読解力)」・「想像力」・「表現力」を養うため。社会に出て役立つのも、知識ではなくその3つの力。』という内容が書かれていました。


でも、小学生の子どもたちが納得するためにはもっと、具体的な説明が必要になります。


先生や家族、地域で働いている人などから、学校の勉強と今の仕事とのつながりや実体験を話してもらえれば、勉強に対する意欲が湧くのではないかなと思いました。



例えば、自分が勤務している学区であれば、お蕎麦屋さんがあります。


もしかすると、そばを作るのにそば粉と水の割合を考えたり(算数の学習)、おすすめのメニューを手書きで書いたり(書写の学習)、その地域の特産品を使ったり(社会の学習)、温度や湿度によって調整したり(理科の学習)と、学校での勉強をフル活用しているかもしれません。


職場の同僚と協力することや、お客さんを気遣うことは、友達との関わりの中で学んだことが生きているかもしれません。


そんな話を、子どもたちに聞かせてあげられたら、きっと子どもたちにとって、素敵な学びになるんだろうなと思いまた。


社会とのつながりをつくる教師、とても大切な存在だと思いました。




教員の働き方改革


働き方改革についても話がありました。


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上の資料を見ながら、自分の学校でできる働き方改革は、どんなことがあるのか考えてみました。


・チラシは配らず、授業参観時などに玄関に置いておき、必要なものだけ持って行ってもらう。

・写真のお金の回収をしなくて済むように、写真屋にネット注文ができるようにしてもらう。業者を変える。

・駅伝大会に向けた朝練習をやめる。

・勤務時間終了後は、留守番電話にする。保護者にもお知らせを出し、共通理解を図る。

・保護者や地域の方々に清掃ボランティアとして、活動してもらう。


私は、こんなことを考えました。



今、社会で働き方改革が叫ばれていて、教員の働き方改革にも追い風が吹いていると思います。


このチャンスを逃すと、働き方を見直すのも難しくなってしまうのではないかという危惧もあります。


職場でしっかりと話し合い、自分たちでできることを進めていきたいです。

【学び】第14回教室『学び合い』フォーラムin静岡に参加して①

 
 
 
2018年8月4・5日(土・日)、第14回教室『学び合い』フォーラムin静岡に参加してきました。


事務局の方々、一緒にお話をさせていただいた方々、ありがとうございました。


たくさんの学びがあったので、振り返って自身の成長につなげたいと思います。


 
 
 

「これからの時代を切り拓く教師とは」

 
 
 
「これからの時代を切り拓く教師とは」という題目で、西川純先生のお話を聞きました。


ネット動画では、西川先生のお話を聞いたことはありましたが、初めて実際の場でお話を聞くことができました。


説得力のあるお話で、これからの時代に教師の求められるものについて、考えを深めることができました。


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つながりをつくる。

 
 
 
これからの時代、①少子高齢化、②脱工業化が進行していきます。



少子高齢化が進むと、


生産労働人口が減る。

市場が縮小する。

不景気になる。

終身雇用が維持できなくなる。

企業内教育が廃れる。

即戦力が求められるようになる。


と、社会が変化していくことが予想されます。



これまで日本では成り立っていた、終身雇用制度(不景気でもクビを切られることがない)、新卒一括採用制度(卒業したばかりで仕事のスキルのない状態での採用)は、成り立たなくなります。


これらの制度は、日本特有のものであり、海外から見ればかなり奇異です。



(実際に海外での生活がある方ともお話しましたが、たしかにその通りだそうで、話を聞いて日本も海外のような制度が広まっていくように思いました。)



企業が即戦力を求めるようになると、大学の在り方も変わってきます。


学問的なことよりも、仕事に役立つ実践的な力を身に付けるためのジョブ型大学が必要になります。



(自分の友人に、高校を卒業する際に、自分の将来の夢を考え、四年制の大学ではなく、起業することや専門学校へ進むことを考えた友人がいました。

親からの反対を受け、四年制の大学に進学し、仕事を始めてから起業をしましたが、四年制の大学に進んだことにあまりメリットを感じていないようです。

大学に入れば安心という私たちの親世代と、現在、そしてこれからの未来は、就労に対する考え方が少しずつ変化してきていることを感じます。)



企業が求める能力を理解するために、学校と企業とのつながりが大切になってくるわけです。


そうなると、学校で働く教師には、学校外とのつながりをつくることも求められるようになっていきます。



題目の「これからの時代を切り拓く教師とは」に立ち戻って考えれば、子どもや同僚とのつながりだけでなく、地域や学校外、企業などとのつながりをつくっていける教師ということになります。


これまでも、つながりが大事というのは、よく耳にしていましたが、その理由、背景について納得できました。



私自身、どんなことができるか考えてみると、例えば、地域や社会で活躍している人をゲストティーチャーとして招き、小学校という段階を考慮し、職業に直結するような技術的なことよりも、憧れや興味関心、学ぶことの意味につながるような授業を考えていくことなどができそうだなと思いました。





心に火をつける。支える。見守る。

 
 
 
②脱工業化が進むと、


・個性化、個別化が進む。自分に合った学習をする。

・総合化が進む。マネージメント力が必要になる。

・「非同時化」「分散化」が進む。同じ場所に集まって仕事をする必要がなくなる。

・適正規模化、地方分権化が進む。それぞれがもつ裁量が大きくなっていく。


と、社会が変化していくことが予想されます。


では、そんな未来を生きる子どもたちにとって、どんな教師が必要なのかと考えれば、


子どもたちが学びや仕事、人生を自分の力でデザインできるように手助けしていく存在だと思います。


西川先生は、大学のゼミの指導教員のような存在だと仰っていました。




手取り足取りを続けていては、子どもは自立にむかっていきません。


むしろ、自立しないことを学んでしまいます。


未来のことを考え、ゴールや進む方向を示し、子どものやる気を引き出し、横から支えたり、後ろから見守ったりするような教師でありたいと思いました。