【学び】あつぎごちゃまぜフェスに参加して
2018年8月18・19日(土・日)、あつぎごちゃまぜフェス2018に参加してきました。
懇親会
18日(土)は、懇親会のみ参加させていただきました。
特に心に残ったのは、発達障害があるお子さんの保護者とのお話。
お子さんが保育園で受けた指導という名の体罰…
小学校の担任から浴びせられた残酷な言葉…
言葉で表現できなかったり、体調を崩して不登校になったりしたそうです。
発達障害のある子どもが、これほどまでに辛い思いをしているということを知りませんでした。
聞いていて、胸が苦しくなりました。
生きづらさを感じさせているのは誰なのか。
大人です。
しかも、教育に携わっている。
自分自身の言動で、子どもを傷つけてしまわぬよう、今回聞かせていただいたお話を、心に留めておかなくてはならないと思いました。
「1人も見捨てない教育とは」~全ての子どもたちが30年後、幸せにあるための教育~
19日(日)は、一日参加させていただきました。
まずは、西川純先生の講演をお聞きしました。
その中で、印象に残ったことが2つ。
- 職員室の教育力低下。
- 頭の良い人は、人の喜び悲しみに共感できる。人とつながることができる。人の力を借りられる。
職員室の教育力低下
昔の職員室を知らないけれど、おそらくその通りなんだろうなと思います。
事務作業や行事の準備などについては多く話をするけれど、職員室で授業や学級経営について語り合うことって少ないです。
自分自身のキャリアステージを考えれば、まだまだ先輩方から学ぶべきこともたくさんあるし、後輩に教えてあげなきゃいけないこともあるはずです。
授業や学級経営の話で、同僚とのつながりを強めていけるといいなと思いました。
そのためには、自分が悩んでいることや取り組んでいることを話題にあげたり、授業や学級経営の話がしやすい場や雰囲気をつくったりすることが必要なのかなと考えました。
頭の良い人は、人の喜び悲しみに共感できる。人とつながることができる。人の力を借りられる。
自分が思い描いた、具体の頭の良い人もこの要素が当てはまります。
これは、社会に出て仕事をする上で大切になる力でもあります。
それならば、学校教育の中でこのような力を身に付けていかなければならない。
教師として、語ること、価値づけること、気付くこと、手本を見せること…
子どもたちが、社会で幸せに暮らせる力を身に付けられるように、関わっていきたいです。
障害×働く みんなでトーク!
深山智美先生、工房小野橋・伊吾田弘さん、日本理化学工業株式会社・佐藤亜紀子さんのお話をお聞きしました。ファシリテーターは、雨野千晴さんでした。
話を聞いて思ったのは、一緒に働く人の得意や不得意を理解して、働くことが働くみんなにとって居心地の良い職場になるということ。
これって、障害のあるなしに関係なく大切なことだなと思いました。
誰だって得意、不得意があるのだから、お互い様、助け合う、そんな気持ちを大切にしたいです。
また、先日の懇親会の中でも、障害者の方々の仕事に対する賃金について少し話を聞いて、気になっていたので質問してみました。
「障害者の方々は仕事をして、どれくらいの収入があるのか?生活が成り立っているのか?」
障害者の方々の就労の状態を知り、衝撃を受けました。
就労支援作業所A型では、地域の最低賃金に合わせた金額が受け取れるのですが、B型では、工賃という名目になり、月に受け取れるのは1万円程度だそうです。
特別支援教育の下で、障害のある方々が社会で活躍できる可能性を大きくしていくことも大切だし、社会の在り方も変わっていかないといけないように感じました。
みんなで『学び合い』授業体験
授業者は、長崎県の小学校教諭・深山智美先生でした。
教科は、学活。
キャリア教育の授業でした。
- 自分に合った「仕事」を見つけるにはどうしたらいいでしょうか。
- 「仕事」を長く続けるためにはどうしたらいいでしょうか。
- 「仕事」をする時に大事なことは何でしょうか。
3つの質問に対しての自分の答えを書き、3人に説明をしてサインをもらうという課題でした。
実際に企業を周り、話を聞いたことから3つの質問を考えたそうです。
子どもたちの将来につながる学び、そのものだと思いました。
他業種の方、色々な年齢の方とお話をして、自分にはない考え方を知ったり、説明をする中で自分がなぜそのような答えを書いたのか考えたりしました。
また、深山智美先生の語りが優しくも情熱的で、凄みを感じました。
きっと真摯に学び続け、子どもたちとも本気で関わり続けているのだろうなと想像しました。
自身の在り方や将来につながる学び、生かしていきたいと思います。
スタッフの方々、2日間ありがとうございました。